あの頃の私は、仕事が忙しすぎて、毎日クタクタ。
家に帰っても、お風呂と寝るだけ。
ごはんはコンビニ、スマホを見る余裕もないまま寝落ち。
「このままじゃ、結婚なんてできるわけない」
そんなふうに思いながらも、婚活する時間も心の余裕もなかった。
「結婚したい」という気持ちは確かにあったのに、
日常は“結婚”とは真逆の方向へ走っていた。
仕事に疲れて、26歳で退職。
これでやっと婚活に集中できる!…と思った。
でもね。
時間ができたからって、すぐに“いい人”に出会えるわけじゃなかった。
むしろ、時間があるぶんだけ、考えすぎて疲れた。
「いい人がいれば結婚したい」って思っていたけど、
“いい人”って、いったいどんな人?
自分のことすらよく分かっていなかったんだと思う。
私が気づいたのは、
「忙しいから婚活できない」のではなく、
“忙しさを理由にして、自分の本音と向き合うことを避けていた”ということ。
たとえば、忙しくてもほんの少しのスキマ時間で、
“自分にとっての理想のパートナーってどんな人?”って考えることはできた。
誰かに相談することもできた。
でも私は、“時間がない”を言い訳にして、
実は「どうしたら結婚できるのか」を真剣に考えてなかったのかもしれない。
婚活は、“時間がある人だけのもの”じゃない。
大切なのは「いつまでに」「どんな結婚がしたいか」を自分の中で決めること。
スキマ時間でプロフィールを整えることもできるし、
1通のメッセージからご縁がつながることもある。
あの頃の私は、“理想の誰か”を探すことよりも、
“理想の未来”を描くことの方が先だったんだと思う。