 
 仮交際中の彼――今の旦那なんだけど(笑)
 正直、ずっと思ってた。
「この人で本当にいいのかな?」って。
条件は悪くない。人柄もいい。
 でも、ビビッと来るわけでもないし、何かが足りない気がする…。
そんなモヤモヤを抱えながら、
 真剣交際直前まで迷っていたのが正直なところだった。
 
 ただ、他の人とのデートと違ってたのは、
 彼とのデートの後、心が疲れてなかったこと。
他の人と会ったあとは、どっと疲れてしまっていたのに、
 彼といると「また会いたい」「また話したい」って思えてた。
それって、“特別なドキドキ”じゃないけど、
 “心が自然に求めてるサイン”だったのかもしれない。
 
 最終的に私が彼を選べたのは、
 仲人さんに相談して、「あなたそれ、好きなのよ」って言われたことがきっかけだった。
ああ、これが“好き”なのかもしれない。
 この人といると、私らしくいられる。
そこから一気に、迷いは「確信」に変わった。
 恋愛って、“確信を持って好きになる”よりも、
 “気づいたら大切になってた”の方が本物だったりするのかも。